ストリート

ビッグスクーター以前はこれが町の主役でした。

暗闇に光るバイクのヘッドライト

小型で手軽に乗れるストリートは、今でこそビッグスクーターに人気を奪われてしまい ましたがファッション的なバイクとして一世を風靡していました。 軽量なので身長の低い女性でも簡単に扱え、近所の友達の家に遊びにいく、とか 駅まで大至急向かいたいときなんかにも活躍していたのですが、今ではその役目は ビッグスクーターに奪われてしまったようで少し寂しいです。 このタイプのバイクもカスタムしやすく、自分のカラーに染めることができるので 若者を中心に支持者も多かったのですが、ツーリングはそれほど得意ではありません。 大型ではないのでパワー、加速力はいまいちですし、町で乗るのに丁度いいくらいの マシンなので、高速道路でも恐い思いをするかもしれません。 遠出をするような性能のバイクではなく、カスタムして自分を主張する系統のタイプ なので遠距離を超スピードで走破するのはやや苦手なのです。 高速道路は時速100キロ近い速度でトラックやスーパーカーがビュンビュン飛ばして いますが、その流れの中でストリートのバイクを操縦するのはとても勇気のいることです。 スペック的にも時速100キロ出せないことはありませんが、その速度を保つためには アクセルをぶん回さなければならず、また大型トラックやタンクローリーと並んで 走行する恐怖も感じながらの運転になるので神経をすり減らすでしょう。 山道も上り坂を楽々駆け上がるようなパワーはありませんので、楽しいドライブ にはなかなかならないようです。 ちょっとした移動用の手頃でオシャレな足、それがストリートなのでしょう。 ただいま流行中のビッグスクーターよりも低価格で、中古車なら学生さんでも 頑張れば買えるお値段なのも見逃せないポイントです。 手放すときには高価買取してもらえない、という意味でもありますかがそんなに 高額な商品ではありませんので気にしなくてもいいかと思います。 ただビッグスクーターほど荷物は積めませんしタンデムも得意ではありませんから、 近い将来ストリートの性能では不満が出てきそうならビッグスクーターを購入するか、 軽自動車も視野に入れたほうがいいでしょう。 スイタイリッシュにお出掛けする用のバイクですので、人や荷物を運んだり遠出を するのならストリートは選ばないほうが吉です。 ここまで紹介してきたオートバイは舗装された道路を走行する能力は高いですが、 荒地や砂利道、獣道には滅法弱いです。 舗装されていないデコボコ道に強いのはオフロードバイクで、テクニシャンならば 階段だって足を着かずに登れてしまいます。 荒れた道でもサスペンションとタイヤが衝撃を吸収してくれるのでお尻を痛めず 前進することができますし、急斜面を駆け上るための瞬発力、パワーも備えており また車体も軽量化されています。 高速走行には不向きですが低速でのパワーは目を見張るものがあります。 整備されていない道を走ることを考えた設計になっているので、ライダーの乗り心地 が悪くならないようシートは高い位置にあり、背の低い人や足の長くない人には 少々つらい姿勢になるかもしれませんが、走り出せばそれも気にはなりません。 オフロードが真価を発揮するのはなんといっても荒地で、河原のように道の無い 所が大好物、楽しさマックスです。 レーサーレプリカでそんなところを走ったらボディーに傷が付きそうでオロオロ してしまいますし、乗り心地も最悪で1分もせずにエンジンを止めたくなります。 でもオフロードバイクでなら舗装された道路と同じように走れますし、石ころが ぶつかって傷付こうがおかまいなし、それどころか勲章です。 ちょっとマニアックなイメージもありあまり素人が手を出せるジャンルではない のですが、街を走っても問題ないし結構オールラウンダーなバイクです。